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八幡浜保健センター教室
20130223

ご縁をいただいて八幡浜保健センターの教室に行かせていただくようになって
5年が終わろうとしています。

初めてお伺いした時は、当日が母の葬儀でなければ伺いますとのお約束をしました。
結果的には、既に母を見送っての講座となりました。
保健センターが運営する、介護教室の一環でしたので、参加者は家族の介護をなさっていらっしゃる方々で、
厳しい介護の日々に癒しやゆとりを、という内容のご依頼を受けさせていただいていました。

単発の講演の予定でしたが、その後みなさんから定期的に教室をしてほしいと言っていただき
毎月ではありませんが、定期的にお邪魔させていただくようになりました。
八幡浜は遠いなあと思ったのですが、帰途海沿いを美しい夕日を眺めながら帰ることを楽しみに
お受けさせていただきました。

ところが雨女の私は、8割方雨や嵐・・・・夕日を眺めたのは数回しかありません。
今日は珍しく、本当に美しい夕日を見ることができました。
車を止めて、外に出て夕日を眺めながら暫く思い出に耽りました。

偶然ですが、介護をされていた方のうちお二人がそれぞれご主人や親御さんを見送り
「身軽」になってお越しでした。
ハーブ教室に参加したいと思いつつ、介護の都合で参加できないこともあったけれど、と
言われるお二人は、つい先日、ご葬儀を終えられたたばかり。
お忙しい中、お越しくださって嬉しい反面、よろしいのかと、心配になりましたが
楽しみにしていたと言っていただき嬉しく思いました。

昨日の松山久米教室でも、長くお母様の看病をされた方が
火曜日に葬儀を終えたばかりなのに、ご参加くださいました。
落ち着いてからでもいいのですよ、とお伝えしたのですが
教室の雰囲気が好きで、癒されに行きます、と言っていただき嬉しく思いました。

私のしていることは、これが無くては生活に支障が出る、という類いの物ではありません。
しかし、これがあるから、生活を楽しめる、元気になれる、のであれば
ますます張り切って頑張ろうと嬉しく思いました。

母が亡くなった前日は、見る人が歓声を上げるような美しい夕日でした。
夕日は母との別れの記憶に繋がっています。
誰もが経験する別れを、私もやっと超えられて、懐かしく思い出すことができるようになりました。
それも、教室に参加してくださる皆様の、優しい思いがそうさせてくださるのだと思います。

これからも、沢山のご縁を大切に、生きている幸せを分かち合えるような活動をしていきたいと思います。

なんて、真面目なことを書きましたが、もう一つのお楽しみ
八幡浜ちゃんぽんツアーもしっかりと楽しんできました。
今日は北浜 八幡浜市役所の庁舎内レストランです。
野菜がたっぷりのさっぱりとしたお出しで、美味しかったです。

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【2013/02/23 23:07】 | 映画 | page top↑
ヒューゴの不思議な発明
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とても良かったです。
ただ宣伝から受けた印象とは違っていました。
少年少女のファンタジックな冒険物語だと思っていましたが
実際は、パリの街で、暮らす人々が等身大で描かれていました。
最初は駅の中の日常が続きます。
映像が美しいとか、登場人物が魅力的とか
そういう楽しみを拾わないと退屈かも。

3Dでしたので、時計の歯車や列車などがとても精緻で
立体的に観られて、美しかったです。

孤児となったヒューゴが時計台からパリを街を見下ろし
同じく両親を亡くして名付け親の元で暮らしている女の子に語りかけます。

機械には何ひとつ不要なネジなどない。
このパリの街もひとつの機械のように見える。
そしてそこに生きる人もそれぞれに機械のネジのように
何かの役割を持っていると思う。
その役割や夢を見失った人は壊れてしまうから
直さなければ・・・・・


少年の父親が見つけた機械人形が、不思議なめぐり合わせから
「映画の父」と呼ばれたジョルジュ・メリエスとの出会い
そして過去を捨て、「壊れた」ジョルジュの人生を
ヒューゴが「直して」いく過程を見ながら、少し前に見た
菅原文太さんの記者会見を思い出しました。

引退表明だったのですが、東日本がこんな時に
映画なんか撮ってる場合ではない、と言われたのです。
ジョルジュが映画を捨てなければならなかったのも
戦争によって、人々が映画を観るどころではなく
撮影の機材も武器の一部となって壊さなければならなくなったからで
彼のいう「映画なんて撮ってる場合ではない」時代の波に飲まれたからです。

でも、今、仮設住宅にお住まいの方々を励ますものは何なのでしょう?
1本のテレビ番組や、映画より、ひときれの食べ物の方が価値があるのでしょうか?
思うように仕事も無く、行政の動きも遅いなか、
明日に希望を持てるような、歌やドラマは、絶対必要だと思います。
人を動かすのは、食べ物のカロリーだけではありません。
心の底からわき上がる夢や希望だと私は思います。
そして、そんな夢や希望に気づかせてくれるものは、本や映画や
音楽やスポーツなど、生命維持に直接関与しそうにないものが
本当は、人の命を燃やす原動力になるのだと私は思います。

パンフレットもとても綺麗でした。
【2012/03/21 18:26】 | 映画 | page top↑
アバター
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公開された時に、友人に誘ってもらったのですが
エイリアンものと思って、好みではなかったので行きませんでした。

TVで放映されたので、観るかどうかはわからないけれど・・と思いつつ
録画しておきました。

映像の美しさに感激しました。
CGだ、作り物だ、という人もいますが、でも友禅は作り物ですが美しいですよね。
作り物でも美しいものは美しいです。

ネイティブアメリカンと開拓民を彷彿とさせる映画でした。
昔のアメリカ映画は、インディアンを野蛮人として悪役に仕立てていましたが
この映画では、自然と共存して生きる現地人を善
侵略者を悪として描いていました。
獲物に感謝して、祈りを捧げるところ、自然を神として
敬虔な気持ちで崇めるところなど、インディアンの人たちそのものでした。
また、インディアンは、無駄な殺生を慎み
生きるために殺す動物には無用の苦しみを与えないよう
最後の一撃により、永遠に苦しみから解放するということが守られていました。

インディアンに古くから伝わる言い伝えがあります。

地球が病んで
動物たちが姿を消し始めるとき
まさにそのとき
みんなを救うために
虹の戦士があらわれる


そのことを伝える1冊の本があります。
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伝説を老婆が少年に伝えるという形で書かれているものです。

少年は老婆に問います。なぜ白人はここにやってきて
我々は彼らに負けてしまったのか、と。
老婆は
白人は白人しか住んでいないところからここへ来た。
彼らはここへやってくる必要があったのだ。
彼らはここで他の人種のことを学び、彼らと共に
この地で生きることを学ぶために、ここへ送られた

と教えます。

みなが昔のことを忘れて「ほうけ」はじめた
まさにその時東の方より1本の偉大なる光がさしこんで来る
光は何人かのインディアンのハートに届き
彼らは人種と人種の間に愛を拡げるだけでなく
宗教の間にも愛を広げていく


アバターで主人公が乗る虹色の生き物がまさにこの虹の戦士の乗り物のように思いました。
アバターのような映画ができたこと自体が、
白人が学びを始めたことに違いないと思うのです。

私がインディアンに興味を持ったのは
スヌーピーの映画に出てきた小さな楽器でした。
口にくわえて、ビヨヨヨ~ンと鳴る楽器の音に心惹かれ口琴という楽器を知りました。
そしてアイヌの伝統的な楽器ムックリを知り
マイノリティの人たちの、生きる「能力」に感動し、
インディアンの人たちの生き方にも興味を持ちました。
私たちは、お店や警察が無ければ、生きることも身の安全を確保することもできませんが、
彼らは一人原野に放り出されても生きていく知恵や力を持っています。

私たちも嘗てはできていたことを、傲慢に捨てて行った結果
彼らから教えてもらわなければいけないところまで「無力」になってしまったと思います。


口琴についてはこちらのサイト「音楽方丈記」に詳しく紹介されています。

【2012/02/28 22:02】 | 映画 | page top↑
アマゾンは何でも知っている?
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佐々部清監督の「日輪の遺産」
こちらは、以前ご紹介した「日露戦争物語」と一緒に購入しました。
注文してから、はたと
「以降、アマゾンには戦争物が好きな人というデータが蓄積されるのだろうな」と思いました。

確かにどちらも戦争ものですが、日露戦争物語は秋山兄弟の物語です。
日輪の遺産も、戦争が好きというより、戦争の悲劇を題材にしながらも
先が見えない時代を生き抜いた人たちがテーマになっています。

劇場で観ましたが、いつか、子供たちのその子供にも見て欲しいと思って
購入しました。フィクションですが、日本のいたるところで、年若い少女たちが
「お国のために」死んでいった事実があります。
彼女たちが命を賭して守ったこの国に生きているということを
感じて欲しいと思いました。

小泉中尉役の福士誠治さんの英語での長台詞・・・感動します。
日本は戦争に負けたけれど、いつかニューヨークが日本製品であふれる日が来る。
焼け野原の日本で、そんな日が来ると胸を張る言葉に胸が熱くなります。

今、日本が世界に誇れるものは何でしょうか?
武士道もそのひとつだと思います。
諦めないで、世界が激動している今、私たちはきっとまた灰の中から
立ち上がる、そういう熱い思いが湧きあがってきます。

映画や小説はフィクションですが、私たちはそういう物に励まされながら
人生を発見し、登ってきたのだと思います。
ぜひ、レンタルで、小泉中尉の熱い言葉を聞いてください。
そしてこの国の宝を沢山みつけてください。
【2012/02/16 20:04】 | 映画 | page top↑
すべては自分しだい ~しあわせの隠れ場所
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友人から薦められて観たのですが
すごく幸せな気分になるよ、だけの紹介でしたので
遠い過去の人ではなく、今まさに現役で活躍している人の
実話だったということは、エンディングで知りました。

現在、アメフトの全米代表として活躍中のマイケル・オアーの実話でした。
彼が、もともと持っていた、運動能力や人を大切にする心、などが
種であったとしても、暖かいベッドや美味しい食事、笑顔、など
愛情を注いだリー・アンがいて、大輪の花となったのでしょう。

何かを決めるときは、「すべて自分しだい」という言葉が印象に残りました。
こんな状況では、無理だ、と思う時も、そこからどう這い上がるかは
自分が決め、行動することなんだ、とマイケルも、りー・アンも、
自分を励ますように呟きます。
見ているうちに、人は愛によって育てられるのだということを実感して
誰かが愛してくれるのを待つのではなく、自分がもっと家族や、
周囲の人に愛情を注ごうと思いました。

スラム街で育ち、ドラッグ中毒の母から引き離されて
読み書きすらできなかったマイケルを温かく迎えたリー・アン一家に
素晴らしい幸福が訪れたように、人を生い立ちや過去で差別したり
せず、すぐに見返りのないことでも、誰かのために働くことで
しあわせになれると思いました。
まだご覧になっていらっしゃらない方には是非、お勧めです!

【2011/10/30 20:40】 | 映画 | page top↑
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