
ご紹介した「わらのごはん」ですが
私は「哲学書」のような思いで眺めています。
船越さんの「思い」は、経験を通して到達したすばらしい人生観を私たちに伝えてくれます。
最近は、「太らないために」ごはんをあまり食べない人が多いようですが、
船越さんは、
主役はごはん、それを忘れないでとおっしゃいます。
食事全体の6割をごはん、残りの3割を季節の野菜など
船越さんも大好きな魚やお酒やおやつはあとの1割、を勧めていらっしゃいます。
なぜそうなのかということを、シーソーバランスで説明してくださいます。
人は元気でいるために、バランスが大切ですが、
シーソーの右端に位置する肉や魚をたくさんとると、
左端に位置する野菜を、その何倍も取ろうとして過食になるそうですが
シーソーの真ん中の調和点にあるものを中心に食べると
負担がなく、民族や地域によって違うけれど、瑞穂の国に生まれ育った私たち
日本人に、その調和点はごはんなのだそうです。
私も、この本の中のいくつかはレパートリーとして
作らせていただいていますが、一番好きなのは、この
「春のドレッシング」です。何にかけても美味しいのですが
この本では、豆のサラダと一緒に紹介されています。
「春」というと、まだじゃない?と思う人もいらっしゃるかもしれませんが
年が明けると新春ですし、今旬のほうれん草を使ったドレッシングで
目にもきれいな美味しいドレッシングです。
材料は
ほうれん草 甘酒 サラダ油 米酢 塩 白ゴマペースト
分量は、著作権に抵触してはいけないので、もし興味のある方は
メールでご連絡くださいね。
このドレッシングが美味しいのは
もち米と麹で作る甘酒です。
1升ずつのもち米と麹で作った甘酒と
そんなにいらないからと、同比率で少量作ったものと
全然味が違いました。
食べ物も人も、響きあう分量というのがあるのでしょうね!