![]() 天の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ On the sea of heaven the waves of clouds rise and I can see the moon ship disappearing as it rowed into forest of stars. これは、私が万葉集の中で一番好きな歌です。 歩き疲れて帰ってきたのに、なぜか呼ばれるように書店に 立ち寄りました。私を呼んでいたのはこの本でした。 万葉集は家にも何冊かありますが、文庫本サイズ(分厚いですが) 全ての歌に写真があり、英訳があります。 東京へ行くと、電車に乗っている多くの人が、何かに憑かれたように 携帯にのめり込んでいて、不気味でもあります。 光学画面の向こうにあるものは、そんなに片時も目を離せないような ものなのでしょうか。 これからの、この国を背負っていく人たちには ぜひとも、古人の歌から美しい夜空に想像の翼を広げて 溜息をついてもらいたいなあ・・と思います。 |